ゆったり読みたい
こころを癒す本

2019.12.12

あたたかい部屋で、ゆったりとした心で、本を手に取りページをめくる。そこにはさまざまな人生や美しい風景、たくさんの想いが溢れています。すてきな物語に微笑んだり、美しいビジュアルにときめいたり。読書を終えて本を閉じれば、心もからだもゆるりとほぐれて、いい気持ち。そんな穏やかな冬の日のための、癒しの本をセレクトしました。

愛さずにいられない

大好きな人、大好きなもの、大好きなこと。
何かを愛おしく思うとき、
自分もほっこり満ち足りていく。

  • あたしとあなた 谷川 俊太郎 著 / ナナロク社

    誰でもあって誰でもない、「あたし」と「あなた」をめぐる37篇の詩。その詩を載せるためだけに作ったブルーの和紙はしっとりと指になじみ、箔を使った布張りの表紙は工芸品のように美しい。“詩集は物としての質感が、他の本よりも大事だと思う”という谷川俊太郎の想いが読者に届く、何度でも開きたくなる特別な1冊。

  • 作家の口福 おかわりエッセイ 朝井 リョウ ほか 著 / 朝日新聞出版

    20人の作家による食がテーマのアンソロジーエッセイ集第2弾。ファミレスのモーニングの楽しみ方に、ニューヨークの熟成肉ステーキの衝撃。遅くなると店主が立ったまま寝てしまう、近所の旨いとんかつ屋…。食べ物にまつわる幸せな物語が、読む人にも口福なお裾分けをしてくれる。読んだことのない作家の文章と出合えるのも嬉しい。

  • トリツカレ男小説 いしい しんじ 著 / 新潮社

    オペラに三段跳び、昆虫採集。いつも何かにとりつかれている男ジュゼッペが、ある日、寒い国から来た少女ペチカにとりつかれて…。その瞬間から始まるピュアで切ないラブストーリー。“とりつかれるってことは、ばかげている。でも本気をつづけるなら、いずれむくわれることはあると思う”というハツカネズミの言葉に胸が熱くなる。

仲間がいれば

友達、家族、仕事仲間に良きライバル。
さまざまな絆で結ばれた
仲間とともに生きる、しあわせ。

  • 戦友の恋小説 大島 真寿美 著 / KADOKAWA

    喋って飲んで、共に戦い、恋をして。二人三脚で走り続けた編集者の玖美子と漫画原作者の佐紀。しかし35歳で玖美子は急逝する。単なる友達ではなく“戦友”を失い、喪失感を抱えたまま生きる佐紀が、それでも絶え間ない日常を繰り返しながらゆっくりと再生していく姿に心を打たれる。直木賞作家・大島真寿美2012年の傑作。

  • ワンピース漫画 尾田 栄一郎 著 / 集英社

    1997年に連載開始、今なお世界中で人気を誇る尾田栄一郎の漫画作品。海賊王を夢見る少年ルフィとその仲間「麦わらの一味」が繰り広げる海洋冒険ロマンの見どころは、自由奔放な発想の「能力」と迫力の戦闘シーン、そして仲間たちを繋ぐ強い強い絆だ。少年漫画であり、大人も泣ける絆の物語。だからこんなに愛される。

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