免疫力を上げる食生活で
冬を元気に乗り切ろう #2

2020.12.17

私たちの身体に備わっている “ウイルスなどの外敵から身体を守る、免疫による防御システム”=免疫力であり、健康に過ごすためには免疫力を上げる必要があります。そこで#1の「免疫力アップの食生活」では、毎日の食事づくりの際に意識したい4つの食品カテゴリーをご紹介しました。
#2の今回は、日常の食習慣にフィーチャー。朝や夜食など、ちょっとしたときにおすすめの簡単おいしい免疫力アップメニューや食材選びのアドバイス、また注意すべきポイントなどをご紹介します。ぜひこの冬の健康管理にお役立てください。

免疫力UPのための
簡単おいしい食習慣

朝活

朝活は、免疫を高めるために「体を冷やさない」という事に着目しましょう。そのためにちょっとひと工夫した朝食をおすすめします。

簡単!レンチン「かき玉スープ」で
身体を温める。
カップに卵を割り入れ、スープの素とお湯を入れてレンジで加熱し、軽く混ぜれば完成。タンパク質で身体を温めます。
おいしさにびっくり、
「ホットヨーグルト」。
ヨーグルトをカップに入れて電子レンジで30秒加熱、シナモンとメープルシロップや蜂蜜をかけて。乳酸菌で腸内環境を整えます。ヨーグルトは加熱してもその菌は腸内に働きかけます。
「みそ汁、スープ」など、
温かい汁物を用意する。
温かいスープなど、作るのが面倒という時は、紅茶におろししょうがとはちみつを加えたジンジャーティーもおすすめです。
「簡単のっけトースト」で、
栄養も食べごたえもボリュームアップ!
いつものトーストにちょっとした工夫を取り入れると◎。食パンにスライスしたトマトとチーズをのせ、こしょうをふってトースターで焼きます。トマトにはリコピンが含まれているので美肌力もアップ。チーズで発酵食品も取り入れられます。

腸活

まずは、「毎日のヨーグルト100g 習慣」を心がけましょう。また1 日の食事の中で必ず発酵食品を入れる工夫(みそを調味料で使う、キムチや漬物などを付け合わせにする、納豆を副菜にする、チーズやヨーグルトを料理の中に入れるなど)を。さらに海藻やきのこを1 日1 回は食べるようにしましょう。食物繊維の多い作り置き、例えば「きのこピクルス」や「ひじきの煮物」 などを用意しておくのもおすすめです。

夜食

夜食は胃に負担がかかるので、睡眠を妨げないためにも消化の良いものを。 夕食後どうしてもお腹が空いて…という時は、ホットミルクやハーブティー、ココアなどがおすすめ。 夕食が夜遅くなった場合は、白身魚や豆腐、卵など消化の良いタンパク質と野菜を組み合わせて。炭水化物はいつもの半分程度にしましょう。夜遅く、口寂しいときには、低カロリーで栄養価の高いスルメやおしゃぶり昆布など、噛み応えがあって味のあるものを選びましょう。

あぶら

私たちが摂取している脂質の約3/4 が、調理に使う油ではなく食材に含まれる脂質です。そこで気を付けたいのは、まず食材の選び方。たとえば脂身の多い肉の部位は控えるなど脂質の少ない食材を選ぶようにします。そのうえで油の量を調節しながら調理したり、摂取したりするのがおすすめです。さらに、調理に使う油については、以下のことを意識していきましょう。

  • 調理に使う油の量を知る習慣をつけましょう。
  • 植物性の油脂は酸化しやすいため、できる限り早めに使い切りましょう。
  • リノレン酸の含有量の多い植物油に「えごま油」「あまに油」「しそ油」などがありますが、どれも酸化しやすいため保存は冷暗所で。使うときは加熱せずに、ドレッシングやタレ、料理の仕上げにかけるなどがおすすめ。
  • 植物性油の中でも比較的酸化しにくいのがごま油やオリーブ油。炒め油など調理に使うのはこちらがおすすめ。

INTERVIEWEE

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管理栄養士・料理家金丸 絵里加さん

「おいしい」と顔がほころぶような、毎日食べてもあきない「健康的なおうちごはん」を提案。健康的な食生活のために、栄養価も含めた料理レシピを書籍、雑誌、テレビなどで精力的に活動中。近著に、「夫婦ふたりの健康を守る! シニアごはん」(エイ出版社)など。

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